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共創はなぜうまくいかないのかー大企業とスタートアップの関係に、第三者という選択肢を

  • FIELD NOTES

DATE . 2025/11/12

共創はなぜうまくいかないのかー大企業とスタートアップの関係に、第三者という選択肢を



こんにちは。経営のための創造社・二村康太です。
普段は、企業のMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)設計やブランド戦略、そして新規事業の立ち上げ支援などを“プロデューサー的視点”でお手伝いしています。

今日は、大企業とスタートアップの共創をテーマに、最近登壇したワークショップでの気づきをまとめてみます。


Lishでのワークショップにて

一昨日、高輪ゲートウェイ駅直結のシェアオフィス「Lish」(JR東日本運営)にて、創生アドバイザリーと共にワークショップイベントを開催しました。
テーマは「大企業とスタートアップの共創」。
なぜ成功事例が多くないのか?本気で課題に向き合うには何が必要なのか?という問いを軸に対話が展開されました。


主義が違う者同士が手を組むということ

このテーマは最近よく考えているのですが、主義や前提が異なる者同士が協業することの難しさを改めて感じます。

特に企業間になると話はもっと複雑です。
大企業はイノベーションの名のもとに新規事業を模索しているが、必要なリソース(技術・人材など)は自社にはなく、スタートアップに頼る構図。
一方スタートアップは、資金が欲しいために本筋でない案件にも“乗ってしまう”。

最初は「ちょうど良いパートナーだ」と話が進むのですが、だんだんとズレや摩擦が顕在化していきます。


「もったいない」感情が判断を鈍らせる

僕が感じるのは、やはり初期段階のすり合わせやリスク設計が甘いということです。
さらに、「せっかくここまで進めたのに、断るのはもったいない」という感情的なバイアスが入ってくる。

論理や構造では解けない問題がそこにあります。
また、大企業によっては「共創件数」がKPIになっており、共創自体が目的化してしまうケースもある。
結果として、冷静な撤退判断や期待調整がうまくできず、プロジェクトが迷走してしまうのです。


プロデューサーがいない、という構造課題

こうした問題を冷静に見つめる役割として、プロデューサー的存在の不在が大きなボトルネックであるという話になりました。

お互いにとってのメリット・デメリット・リスクを整理し、
「いつやめるか?」「なにが成功なのか?」「この条件を超えたら撤退すべき」
といった撤退条件や期限を含めて構造的に設計できる第三者が必要です。


社内コンシェルジュというアイデア

その中でワークショップ参加者から出た一つの解決策が、
大企業側に“社内コンシェルジュ”的な存在を置くというものでした。

  • 社内の全体像を把握している

  • 部門横断の利害調整ができる

  • ビジネスのプランニングもできる

  • かつスタートアップとのマッチングも目利きできる

そんなスーパープレイヤーが最初から最後まで共創を牽引できれば、共創の成功確率は高まるという仮説です。

実際には「リード獲得」「交渉と契約」「運用とグロース」などのフェーズごとに役割分担してもよいかもしれません。


しかし、利害はどうしても偏る

とはいえ、その“コンシェルジュ”が大企業かスタートアップどちらかに属していると、
どうしても利害の偏りが出てしまいます。

そこで出てきたもう一つの答えが、
中立的な第三者(プロデューサー、共創PMO)をプロジェクトに入れるという発想です。

この第三者が関係者間の温度差や進行スピード、意思決定プロセスを見ながら、
構造と感情の両面を調整していく役割を担う。
しかも、「止める」ことも代弁できる立場であることが重要です。


ちなみに、僕たちがその立場になれます(笑)

この話、完全に僕たちがやっていることにフィットしているんですよね。
共創テーマの初期段階から入り、合意形成の設計、契約文言のすり合わせ、撤退条件の定義、PoCの温度管理まで。
僕たちはまさにそういう第三者の伴走役として入ることができます。

もちろん、雇われる側であっても常に両者のバランスを保つことが求められます。
だからこそ、誰がやるかよりもどういう姿勢で取り組むかのほうが大事だと思っています。


おわりに:共創に必要なのは「第三者の温度管理」

共創がうまくいくためには、「相性」や「勢い」だけでは足りません。
最初から最後まで、構造と感情のバランスをとる存在が必要です。
その役割が不在のまま進めば、期待がズレ、利害が衝突し、結果として“うまくいかない共創”が生まれてしまう。

共創というのは、プロジェクトというよりも、関係性のデザインに近いのかもしれません。


関心ある方へ

「今、共創テーマがあるけど誰が仕切るか悩んでいる」
「スタートアップといい話が始まりそうだけど、どうやって設計すべきか分からない」
そんなときは、一度経営のための想像社に相談してみてください。
初期設計だけでも、冷静に整理するお手伝いができると思います。

DM・メール・フォームなど、どこからでもお気軽にどうぞ。

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