近視眼マネジメントをやめると、会議が「セッション」になる
- FIELD NOTES
DATE . 2025/11/14
経営とクリエイティブのあいだをうろうろしている、経営のための創造社・二村康太です。
更新頻度が落ちるのは「よくあること」
最近、noteの更新頻度がじわじわと落ちてきました。
アーティストも、最初は音源リリースを連発するけれど、しばらくするとインターバルが長くなるじゃないですか。あれと同じです。
…と、そんなたいそうなレベルでもないのに、ちょっと偉そうですね(笑)
とはいえ、このあたりの言い訳は誰も興味ないと思うので、さっさと今日の本題に行きます。
食品卸クライアントの「企業要件定義」が終わり、ようやく制作フェーズへ
昨日、食品卸のクライアントのプロジェクトで、
MVV整理から始まったブランディング・採用プロジェクトに紐づく
コーポレートサイト制作のキックオフミーティングを、ようやく実施しました。
ここに至るまでに、社長・役員・支店長など主要な方々に何度もヒアリングを重ね、
その中から共通点を見出し、MVVや新業態、戦略などへ落とし込むという
いわば「前段のプランニング期間」がありました。
僕はこの期間を、企業における「要件定義」と呼んでいます。
この会社は何者なのか
何を大事にしているのか
どこに向かいたいのか
そのために、どんな事業や機能が必要なのか
こうした前提を整理したうえで、ようやく「じゃあ、どんなサイトにしようか」と
制作の話ができる。順番としては、これが健全だと思っています。
カウンターパート不在のプロジェクトに、「この人に任せたい」と指名する
今回のクライアントには、もともと広報や宣伝を司る専門部署がありませんでした。
しかし、ヒアリングの中での会話や思考から、
「会社の横断的な判断をしてくれそうだな」という片鱗をいくつか感じたこともあり、
恐れ多くもこちらから「この方を軸に体制を組んではどうでしょう?」と指名させていただきました。
規模の大きい会社だと、会議にたくさん人が出てくるわりに、
ほとんど誰も発言しない、という場面がよくあります。
一方、今回の企業ではみなさんが活発に意見を交わしてくださり、
単なる説明会ではなく「セッション」になっていたのが印象的でした。
人はみんな「こうしたい」「ああしたい」を持っている
改めて思ったのは、人は皆、それぞれに「こうしたい」「ああしたい」を持っているということです。
ただしそれは、よほど環境に恵まれていないと、表に出てきません。
提案してもどうせひっくり返される
結局、最後は社長が決める
あれダメ、これダメと否定ばかりされる
こうした経験が積み重なれば、人間誰しもが
逃げ道や「言い訳」を用意する
本音ではない建前を話す
余計なことを言わないようにする
というモードに入っていきます。
主張しないほうが傷つかないし、楽だからです。
責任者の「近視眼」が、組織を無気力にする
責任者の立場からすれば、
自分が責任を取らなければならない
だからこそ、自分が思うように進めたい
思っているのと違うアウトプットが出てくると、やり直させたい
こういった感情が出てくるのは、とてもよく分かります。
僕自身もプロジェクトを進める立場として、その気持ちを理解できます。
ただ、そこですべてを「自分の正解」に寄せようとしすぎると、メンバーはどんどん無気力化していきます。
もちろん、無条件に何でも受け入れればいいわけではありません。
成果創出につながる考え方になっているか
リスクはきちんと排除できているか
もしそのメンバー自身が「責任者」だったとして、やりきれるか
こういった視点で指導やフィードバックをしながらも、
一度は受け入れてやってみる、そしてダメなら責任者が責任を取る、
この度量があるかどうかが、組織の温度を分ける気がします。
無気力にはレバレッジがかからない
無気力な状態の組織には、レバレッジがかかりません。
どれだけ優れた戦略や仕組みを入れても、動かす人が「どうせ…」と思っていたら意味がない。
短期的には、責任者が全部決めてしまうほうが早く見えるかもしれませんが、
中長期で見れば、どう考えても効率は悪くなります。
「自分が全部決めたほうが早い」というのは、
ある意味では責任者側の近視眼でもある、と感じます。
だからこそ、近視眼をやめよう
昨日のキックオフで、
活発に意見が出て、笑いも起きて、議論もできている様子を見ながら、
ああ、やっぱり人は本来「こうしたい」「ああしたい」を持っているんだな
と、改めて思いました。
その芽を摘むのも、育てるのも、
責任を持つ側の態度次第です。
無気力はレバレッジがかからない。
だからこそ、みなさん、近視眼はやめましょう。
経営のための創造社では、
MVV整理から始めるコーポレートブランディング
採用ブランディング・採用サイト設計
事業戦略と連動したコーポレートサイト / LP制作
社内メンバーを巻き込むプロジェクト設計・ファシリテーション
営業、採用などの実務支援
などを、一社ごとにカスタムでご一緒しています。
「うちも要件定義から整理したい」「トップダウンではなく、現場も巻き込んだブランドづくりをしたい」と感じた方は、
noteのコメントや各種SNSのDMなどから、ぜひ一度お気軽にご相談ください。
状況をお伺いしたうえで、今のフェーズで本当に必要なことから一緒に考えていきます。
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