VIEW
DETAIL

0 %

昭和の営業イズムに学ぶ「人との関係の本質」

  • FIELD NOTES

DATE . 2025/07/19

昭和の営業イズムに学ぶ「人との関係の本質」



こんにちは、経営のための創造社、二村康太です。
企業のブランド戦略や組織づくり、MVV設計などを通じて、"その会社らしさ"を引き出すお手伝いをしています。noteでは日々、出会いやプロジェクトの中で感じたことを記録として綴っています。


京都の老舗企業を訪問して

昨日は、以前noteでも営業課題について書いた京都の企業を、株式会社創生アドバイザリーの代表であり、当社のボードメンバーでもある東良亮さんとともに訪問しました。
現在進行中のプロジェクトでは、社員ヒアリングを通じて課題を抽出し、その分析と解決策を提示することが目的です。

この日は、中間報告として社長に直接ご説明する場でしたが、実際には当社が用意した資料の説明はほとんどせず、終始、社長の「営業の極意」をうかがう時間となりました。

RELATED LINKリンク先を開くnote.com


昭和的?それとも普遍的?

社長は70代。
若い頃に怒られながらも何度も通って信頼を得たり、夜中に麻雀に呼ばれて親密な関係を築いたりといった、まさに昭和的な営業スタイルを語ってくださいました。

それを聞いて、「時代遅れだ」と思う方もいるかもしれません。
しかし、そこには“普遍的な関係構築の本質”が詰まっていました。

たとえば──

  • 叱ってくれる取引先は、外部なのに自分を育ててくれている

  • 麻雀に呼ばれるのは、単なる接待ではなく“楽しいから一緒にいたい”という人間関係

  • 困ったときに真っ先に顔が浮かぶ、それだけ信頼されている存在

こういった信頼の積み重ねが、大口の受注や長年の関係性を支えてきたのだと実感しました。


若手とイズムのズレ、そして「翻訳」の必要性

とはいえ、社長ご自身もおっしゃっていたように、今の若手とのカルチャーギャップは明確にあります。
社長直下で育った幹部クラスにはイズムが浸透していても、その下の世代との間には断絶がある。

このとき思ったのは、“やり方”は変えても、“あり方”は継承すべきではないかということです。

たとえば、昔は麻雀や夜のお付き合いがあったとしても、現代の若者にはそれは通用しません。
でも「可愛がられる人間になれ」「相手にとってかけがえのない存在になる」という本質は、形を変えて伝えられるはずです。

そしてそれこそが、僕のような立場にできる役割──
社長のイズムの“翻訳者”としての機能なのではないかと強く思いました。


昭和の精神を大切にする、という選択肢

今の時代、「令和的にアップデートしなきゃ」「若手に合わせて変えなきゃ」という空気があります。
もちろん、過度な上下関係や旧態依然とした接待文化を続けるのは問題です。

でもそれらをすべて否定してしまうと、会社の核だった“人との向き合い方”までも失われてしまうかもしれない。

むしろ、あえてこういう時代だからこそ、

「私たちは昭和の営業の本質を、令和のやり方で受け継いでいる会社です」

と言い切れる会社があっても良いと思うのです。

そのイズムがきちんと翻訳されていれば、若手も納得して学ぶことができる。
そしてそこに、“新たな文化資産”が築かれていくのではないでしょうか。


おわりに:本質を継承するとは

昨日の訪問は、中間報告というよりも、社長の哲学に触れる濃密な時間になりました。
そして僕自身、「人として信頼される」「関係性を大切にする」という営業の原点を、改めて深く学ばせていただいたような気がします。

社長の語る言葉の裏にある本質をすくい取り、それを現代の文脈に翻訳していく。
そうすることで、会社のDNAは“かたち”を変えて受け継がれていくのだと信じています。


📣 ご興味のある方へ

弊社では、創業者や経営者の思いを可視化し、
時代にあったMVV設計や営業戦略の再構築をお手伝いしています。
社内外での伝わり方や、組織間の価値観のズレにお悩みの方は、お気軽にご相談ください。

ABOUT US経営のための創造社私たちの考え方と取り組みを知る

関連する記事

記事一覧へ戻る