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正解のない世界で考える練習

  • FIELD NOTES

DATE . 2025/09/03

正解のない世界で考える練習

こんにちは。経営のための創造社・二村康太です。企業や個人のアイデンティティ設計、MVV・ブランディング支援、戦略的クリエイティブプロデュースを行っています。独立・自立して生きたいすべての人に向けて、コミュニティ運営やPodcast、教育活動も展開中です。

昨日は、日暮里ゼミナール補講の収録でした。配信は2週間後になりますので、詳細はそのときぜひ聴いてみてください。今日は、そのテーマだった「再開発」について少し書いてみたいと思います。




再開発って本当に必要なのか?

今回の補講では、渋谷の桜坂にできた再開発エリア「サクラステージ」があまり賑わっていないという現象から話がスタートしました。

まず出てきたのが、「駅には栄えている側とそうでない側がある」という仮説。栄えていない側にいくら立派な箱をつくっても、人は来ないのではないか? という問いが投げられました。

センター街側は、かつて宇田川という川を暗渠にして整備されたエリア。近くの円山町には花街があり、人を集めようという意図があった場所です。一方、桜丘は文教地区として整備された歴史があり、元々は人が住む静かな場所。

こうした成り立ちの違いがある以上、「人の流れがない場所に箱を作っても、そもそも無理なのでは?」という意見が出ました。




再開発は誰のためのものか?

再開発には、鉄道会社やデベロッパーの都合が大きく関わってきます。街の価値を上げたい、ランドマークを作りたい、投資回収したい。けれど、もしそもそもその土地に価値が生まれにくいのだとしたら?

「それってもう、公共事業みたいなものなんじゃないか」と話が展開していきました。

でも、結論は出ません。というより、答えを出すことが目的ではないのです。




“わからない”ことを、わからないまま話すということ

日暮里ゼミナール・補講では、僕たちはいつも専門家の答えを聞くのではなく、自分なりの考察や仮説を出し合うことを大切にしています。

今回の補講も、僕、ユスカルくん、田嶋くんの3人で、自分なりに街の成り立ちや人の流れを考え、再開発の意味を探ろうとしました。

僕たちは普段から、物事を斜めに見たり、ふざけたり、分析したり、明後日の方向から仮説を立てたりしています。だから一見「筋が通ってない」ような話も、実はどこかでつながっていたりする。




正解がある世界では、意見が言えなくなる

この形式で話していてふと思ったのが、“答えのない話をする”って意外と難しいんじゃないかということです。

たとえば、一つのコミュニティだけで仕事をしている人は、その中での「正解」しか知らないから、枠を越えた問いに対して発言しにくくなります。

また、正解が好きな人にとっては、「結論が出ない話」自体が無意味に感じてしまうこともあるでしょう。さらに、「なぜ?」と考えるのが苦手な人は、そもそも何も言えなくなってしまう。

ビジネスの現場でも、「なぜ発言しないのか?」という問いには、こうした教育や思考習慣の影響がある気がします。




“補講”という場の意味

改めて思うのは、子どものころから「答えのない問いに対して考察する訓練」が必要だということです。

教科書に書いてあることを答えるだけのテストの学びでは、いつまでたっても「自分の考えを述べる」ことはできない。

日暮里ゼミナールは、そんな思考の訓練の場でもあると改めて感じました。

何気なく話している“補講”の内容を自分で振り返ってみると、これはすごく意味のある取り組みなんじゃないかと思います。

ぜひ、そんな視点で聴いてみてもらえたら嬉しいです。


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