出世の道筋より、「生きる術」を。支店長が語る営業の本質
- FIELD NOTES
DATE . 2025/10/03
こんにちは。経営のための創造社・二村康太です。
企業のブランド戦略やMVV策定、事業開発支援などを通じて、中小企業やスタートアップの「核」を共に見出す仕事をしています。最近では、支店長や現場責任者とのセッションを通じて、企業の価値観を深掘りし、言語化・仕組み化する取り組みが増えています。
人間力のある営業をどう育てるか
先日、ある食品商社のクライアントの支店長インタビューに伺いました。
以前、社長や幹部の方々とミーティングした際に「最も俯瞰的で、現場も知っていて、しかもアイデアもある」と感じた支店長。その方に再度お話を伺う機会をいただき、セッションのような対話の時間となりました。
印象的だったのは、「営業は人間力を鍛えないとダメ」という一言でした。
商品ではなく、「人」で勝負する営業
新規顧客を開拓しようとする多くの企業は、商品力・マーケティング・営業プロセス・KPIなどに注目します。それ自体はもちろん正しいことですが、その支店長の考えはまったく異なります。
「商品なんて、どこでも手に入る。ダメなやつなら取引はすぐに終わる。結局、人なんだよ。」
つまり、信頼してもらえる“人柄”になっているかどうかが、営業として最も重要だというのです。
教えない。けれど、育てる。
さらに印象的だったのは、部下の育て方に対する方針です。
キャリアの最短ルートは提示しない
丁寧に教えることもしない
代わりに「生きる術を自分で身につけさせる」
そのために必要なのは、以下のようなことだと語ってくれました。
相手のことを“必死で考える”こと
社会人としての“教養”を身につけること
飲食店経営のことなど“相手の世界”を理解すること
こういった力は、誰かに教えられて身につくものではありません。自ら気づき、学び、試し、失敗しながら身につけるものです。
育成の“仕組み”をあえて排除する
以前にも触れましたが、この企業は、育成の仕組みやマニュアルを極力排除している珍しい企業です。
教えない。
けれど、育つ。
この“矛盾のようで、実は本質”な方針こそ、これからの人材育成のヒントになるのではないかと感じました。
僕自身も、この「教えないで、自ら学ばせる」という考え方をベースにした提案を形にしていきたいと思っています。
「うちも似たような課題を感じている」「人材育成を再設計したい」
そんな方がいらっしゃれば、ぜひお気軽にご連絡ください。
育成制度でも、MVV設計でも、現場の声を起点にした構造化や言語化を通して、御社ならではの“核”を共に描いていけたら嬉しいです。
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