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今回はケイソウシャがプロデュースと制作を担わせていただいたEDGE株式会社のコーポレートサイトリニューアル案件についてまとめていきたいと思います。
EDGE株式会社は主に企業向けの人事・組織開発コンサルティングを提供している会社です。働く人がやりがいを持ち、毎日会社に行くのが楽しみになるような組織を実現したい。そんな想いから「人は、もっと輝ける」をCompany beliefに掲げ、日々企業様の課題と向き合っています。
リニューアル前のコーポレートサイトでは主に下記3つの課題を抱えられていました。
①HRツール会社としか見えないデザインになっているため、コンサル会社として認識されにくい
②営業をしても、十分な情報が乗っていないため離脱されてしまう
③せっかく問い合わせをいただても、他社との差別化を図るメッセージが掲載できてないためミスマッチが起きてしまう
以上3つの課題解決、そしてEDGE株式会社の組織風土までをも理解することができるコーポレートサイトリリースを目指し、制作をスタートさせました。
EDGE株式会社は単一的な解決策を提供しておらず、どの企業に対しても完全なオーダーメイドでソリューションを提供しています。採用から社内エンゲージメントの向上。そして休職者や退職者へのフォローに至るまでその支援の幅が広いことも理由の一つですが、一番の理由は「うわべだけだけを見て、固定化されたサービスを押し付けるような真似はしたくない」という代表 佐原様の強い意志がそこにあるからです。
根底にある課題に寄り添わず、自社製品を売るために綺麗事を言う。
果たしてそれを「サポート」と呼ぶのだろうか?
たとえ苦い顔をされても、耳が痛いことだとわかっていても、最悪の結末を包み隠さずに伝えることが本当の思いやりなのではないだろうか?
「甘い蜜の中に混在している毒が、いつか会社を蝕むかもしれない」
そんなホラーストーリーを想定し、二人三脚で理想を目指すことが最も重要なのではないか。
そんなEDGE株式会社のスタンスが、今回サイトを制作するに当たっての大きな指針となりました。
健康でいるためには時に薬や対処療法以外の治療を施さなければなりません。それと同じように、組織も健康でい続けるためにその都度適切な手法で課題を解決する必要があります。
先に書いた通り、EDGE株式会社は人事という領域において幅広い支援を行なっています。特定の科目に縛られず、様々な課題に対処ができるその形態について代表の佐原様は、当初より総合病院になぜらえて説明されておりました。
今回の制作では、この「人事の総合病院」というキーワードをふんだんに盛り込むことにしました。人事×総合病院という組み合わせが唯一無二であること、サイト訪問者にとてもわかりやすく伝わる事、「EDGE株式会社といえば?」を一言で説明できるキャッチコピーになり得ること。その全ての可能性を考慮し、選択いたしました。
EDGE株式会社は、自社の課題を根本から解決する覚悟のある企業に対しての支援が前提です。しかし現実には「経営者や人事が痛みを感じず、短期的に、急激な改善をした事例」を元にソリューション提供している企業が多いのだと佐原様は言います。
夢を見させて安心させるだけでは課題の解決はできない。時には痛みを伴う長期的な取り組みが本当の課題解決に繋がる ー その言葉を求めている人は必ずいる。
そしてその言葉を求めている本気の人にこそ、EDGE株式会社を知ってもらいたい。
そんな想いを基に今回の制作では、”ぬるい”メッセージは一切扱わないことにしました。その分「本質的で尖ったメッセージ」を前面に押し出しました。
その最たる例として、「緊急窓口」と銘打った別立てのページも制作しました。これは「病院の緊急搬送口」をイメージしています。これまで外部のプロに頼ったものの組織課題が改善せず本気で危機感を持っている企業担当者向けのページですが、これも先の「本質的で尖ったメッセージ」のひとつとして役割を担っています。
「緊急窓口」は今回のサイトの中で最も尖ったページを演出しています。今回のブランディング方針としては正しいのですが、一方で尖らせることに注力しすぎると本来獲得したい対象者でさえ離れてしまう可能性もあります。ブランディングが偏りすぎないために、あえてトップページと別立てページでトーンを使い分けることにしました。
以上のように、メッセージへの共感とスクリーニングの両方を意識して制作しました。
今回はケイソウシャの事例紹介としてEDGE株式会社のコーポレートサイト制作をピックアップいたしました。気になる方はぜひサイトをご覧ください。
「EDGE株式会社コーポレートサイト」はこちら
実はEDGE株式会社の「人事の総合病院」というスタイルは、ケイソウシャにも共通性を感じる部分でもあります。
ケイソウシャの得意分野はブランドコンセプト設計です。クライアントと共に設計したコンセプトを文章やクリエイティブなどのデザインに反映し、共感者集めを目指します。
しかし、デザインは最初から形作られるものではありません。あくまでも最終的なアウトプットがデザインというだけであり、一番大切なのはそれまでの「プロセス」なのです。
ケイソウシャはMVVの整理・開発からWEBでの戦略設計、プロモーションに至るまで口を出します。課題を掘り下げることで、最適なアウトプットが提供できると信じているからです。「ただかっこいいデザインを作ってもらえればそれでいいんだ!」。そのようなご要望であれば他社様を選ばれた方が良いかと思います。
デザインはオンリーワンです。その会社のストーリー、目指す場所、人柄、その全てが反映される唯一無二のアウトプットです。
ブランドコンセプト設計でお悩みを抱えていましたら、ぜひお気軽にお声がけください。
「経営のための創造社コーポレートサイト」はこちら
事業戦略策定、戦略に基づく戦術(マーケティング、コンセプト、コンテンツ)の企画を生業としている。 以前はアドテク業界でトレーダー、HR業界でアナリストを務める。座右の銘は「1%くらいが好きになってくれれば良い」。好きな食べ物TOP3はいちご大福、柿の種チョコ、サーティーワンのポッピングシャワー。Twitterアカウント「二村康太、曰く!@observefutamura(https://twitter.com/observefutamura)」の運用者。お仕事のご相談はお気軽にDMまで!