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「雇用関係では繋がらない」。メンバーが明かすチームの実態と日常 前編|ビジネス現場の経営論 NO.4

2024.01.25

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前回の記事『「仕事は”人情”であるということ」。フリーランスが語る仕事論とチームハック』でも触れたように、合同会社経営のための創造社(以下:ケイソウシャ)は、正社員を雇用せず、代表のふたむら康太とフリーランスのみで構成されている独自の組織形態である。メンバーは各々個人事業主であり、案件ごと・社内のプロジェクトごとにチームが編成されたり、あるいはメンバー自らが手を挙げ、それに伴い関わるメンバーも変わるのも珍しくない。

全てのメンバーが雇用関係ではなく、まずは人としての関わりを通して繋がっているため、特に「優れたチームは、単なる仕事仲間以上の絆で結ばれ、お互いの強みを理解し尊敬し合うことから生まれる」という共通認識が重要視されている。これこそがケイソウシャが大切にしている価値観であり、ケイソウシャのメンバーもこれに共感する人たちが集まっている。

……と、されている。

では、実際にはどうだろうか?この企画では、ケイソウシャのメンバーがどのようにコミュニケーションを取り、お互いをどのように評価し合っているのか。その舞台裏に迫る対談をお届けしようと思う。メンバーたちが自らの言葉で語ることで、ケイソウシャが提案する新しいチームの在り方や条件に迫っていく企画である。

対談メンバー

ふたむら康太

1978年生まれ。愛知県出身。2002年 株式会社サイバーエージェントに入社。自社メディア部門に勤務し、構築と運用に携わることで収益化の難しさを知る。退社後に独立。大手から中小企業まで様々なブランディングやマーケティング業務を10年間務め、デザインのみならず営業・経営といった網羅的なスキルを身につけていく。2『経営のための創造社』を設立後は、企業のマーケティングやブランド戦略構築・運用のインハウス化を支援。更には戦略に基づいた施策設計と実行に必要なパートナー選定を担い、いわば企業のCCO代理としてチーム編成や監督までをも行う。

山本 康隆

TOMORROWLANDに在籍し、販売スタッフ、バイイング及びオリジナル製品の企画、生産業務を担当する。また社内ブランドの立ち上げ、海外ブランドの卸業務におけるブランドマネージャーも兼任。退社後、主代理店が伊藤忠に変更時のAMERICAN RAG CIEにてリブランディング、バイイングを担当する。その後、独立しレザーバックブランドの立ち上げや世界最高峰クオリティのカシミヤブランドのリブランディングに参画。商品MD、デザインディレクション、web構築、セールスまでブランド管理全般を行い、ESTNATION、CIBONEなど有力セレクトショップや百貨店等で取り扱いをスタートさせ、繊研新聞やFASHION PRESSなどメディア掲載も実現しPRにも貢献する。2022年法人化し老舗化粧品メーカーのブランドプロデューなど多くのブランドを成功させるためのサポート全般にドライブをかける。

いそっち

事業戦略策定、戦略に基づく戦術(マーケティング、コンセプト、コンテンツ)の企画を生業としている。 以前はアドテク業界でトレーダー、HR業界でアナリストを務める。座右の銘は「1%くらいが好きになってくれれば良い」。好きな食べ物TOP3はいちご大福、柿の種チョコ、サーティーワンのポッピングシャワー。Xアカウント「ふたむら、曰く@observefutamura(https://twitter.com/observefutamura)」の運用者。お仕事のご相談はお気軽にDMまで!

黒岩百香

大学卒業後、専門学校の運営や子ども向け事業の立ち上げ他、映画の製作/宣伝/配給等を経験。クリエイターのサポート・教育を軸に、映像、ファッション、音楽、デザインなど、色んな分野に関わってきたことが自分の財産。愛猫ふわこのことが何よりも大切。夢はねこ雑貨のお店をやること。

二村あみ

2019年にフリーライターとして活動を開始。現在はwebライティングをはじめ、コピーライティング(サービス・プロダクト・広告・Webサイトなど)やシナリオ・脚本制作(ゲーム・イベント・PR動画など)を行なっている。小説や詩、エッセイや写真などの表現活動にも取り組み中。三度の飯より珈琲が好き。ボルダリングにハマり中なので、週に3日くらい壁に張り付いている。

「共感性と非感情性の二つを兼ね備えたハイブリット人間」。ーケイソウシャ代表のふたむらがどこに価値を置いてメンバーを集めたのかー

ー このインタビューでは社内のコミュニケーションの活発性をアピールできたらいいなと思っています。相互理解やお互いの立場や能力を補い合いながらどのようにチームの関係性が働いているのかを視覚化できたら嬉しいです。

一同 よろしくお願いします。

ー 一人ひとり話していくと時間の関係上難しいのと、熱が入って喋っているのを止めるのは忍びないので、ふたむらさんから全体的にどんな方達がいるのかなどの所感を聞いた上で進めていこうと思います。そこからどういう風に派生していくかは、ちょっとノリを見て(笑)

ふたむら どんなメンバーが集まっているかの所感は、ケイソウシャのWantedlyに書いてある価値観の部分を見て欲しいんですけど、全体的に思いやりがあるとか自分のことをわかってるとか、多分そういう文脈で面談していて。

<価値観>ケイソウシャのwantedlyより
フラットな組織そもそも全てのメンバーが雇用関係がないため、お互いにリスペクトがないと仕事ができません。自分の価値を自分の責任でプレゼンしてチームに参画します。年齢もキャリアも関係なく、目的や成果に対しての貢献度や、価値観やコミュニケーションの仕方が合致するかどうかが重要だと考えます。話していて楽しい価値観が合う仲間といったイメージです。
メンバーの多様性あらゆる業界の課題を把握したり、あらゆる人の悩みを理解するためには、自分自身が多様な人とコミュニケーションしたり、色々な経験をしていないと相手の気持ちになれません。また、クライアントが対象としているお客様は当然多様な人々です。そのお客様の気持ちになるには当事者じゃないとわからないこともあるため、多様であるに越したことはないです。ベテランの経験、若手の発想、外国人からみる客観的な日本のビジネスなど色々な視点でデザインを考えることが成功への近道と考えています。
コミュニティーを大切にブランドづくりは、同じ価値観のコミュニティーから産まれると考えます。お客様も株主もパートナーも社員も、製品やサービスや企業自体に共感した人たちのコミュニティーであり、事業はそのコミュニティーの参加者でつくっているというイメージを持つことが重要です。まだまだ未熟な私たち自身のブランドを確立するためにも、自分たちのコミュニティーを最も大切にしています。
時間や場所に縛られないプロジェクトに参加するために、場所や時間を特定する必要がないと考えます。私たちは、自分自身をマネジメントして自分自身に責任を持って発言や行動をします。自身をマネジメントしきれず過重労働になってしまったり、逆に自分に甘く失敗を繰り返してしまうなら、きっとチーム員から信頼されないでしょう。時間や場所を縛らないというのは、自分を大切にする訓練でもあるのです。
無駄なミーティングはしない私たちは主に、LINE、chatwork、slackなどチャットツールを使ってコミュニケーションをします。必要な情報は、そのツール内のコミュニケーションの流れから充分に得ることができます。人を思いやるためには、行間を読んで解釈する、相手に時間をとらせないように配慮する、といった思いやりが重要と考えるため、情報共有だけの会議は極力控えます。会議はアイディアを昇華させるためのものに限定して、時にはお酒を飲みながらすることもしばしば。
個人>会社人にとって会社という存在はそれぞれ違うものです。私たち自身がそれぞれ、自分の人生の目的や意味を考えながら日々生活をしていく中で、自分自身が一緒に行動したいと思い、自分で選んだ仲間たちの輪の一つが会社です。その輪の中になるべく長くいたい、一時の経験のために参加した、など無意識だったとしても、自分で居場所を選択しているはずです。よって会社は、自分が大切だと思うコミュニティーじゃないと幸せではないでしょう。個人を大切にしてほしいです。

ふたむら 人を傷つけないようなコミュニケーションを取ることは大前提で、その上で自分がアートとかクリエイティブなどの路線が好きなので、そこに共通するものや共感するものがある。且つ効率的な会話ができる人、つまりロジカルシンキングや非感情的な活動ができるっていうその両面を兼ね備えてるいわゆるハイブリット人間(笑)みたいな人が集まってるのが特徴だと思ってます。

いそっち この前のシン・組織論の記事を書いた時も思ったんですけど、相手を慮るみたいな面で面白いなと思ったのが大きく二つあって。一つが、「例えば、声をかけられて存外な態度を取っちゃったりしたら、その日1日相手が嫌な気持ちなるからやらない」っていうふたむらさんのポリシーと、もう一つが「役不足かもしれないけど、今穴埋めするなら俺だな」っていう相手を思いやる姿勢。

今おっしゃってたのも割とその二つの姿勢に近いなと思って。一見理性っぽく無いんですけど、感情だけが先行する人だとそういう思考回路ってなかなか難しいですもんね。

ふたむら 難しいね。だから感情が先行する人と一緒にやるのは難しいんじゃないかなとは思ってる。例えば、腹が立った時に(机を)バーンってやったりとか(笑)

一同 (笑)

ふたむら 皆笑ってるけど、そういう人って結構いるんじゃないかな。確かにバーンとかはやらないかもしれないけど、不貞腐れたりとかやる気がなくなったりとか、そういう人はあんまりチームには入れたくないんだよね。人間だからどうしてもそうなるのは分かるんだけど、でもそういう時に1回自分に立ち返って「ここで気分の害した姿を見せたら、次に仕事ができなくなるかも」とかそうやって思える人じゃないと、一緒にはいたくないなって思っちゃう。

いそっち 確かに、ふたむらさんからそれを感じたことはないですね。

ふたむら もちろん腹が立つ時もあるよ?でも「怒りの感情が抑えられなくてどうしようもない!」みたいな状態にはなったことがないんだよね。だからよくアンガーマネジメントとかも聞くけど、俺はあんまりその意味が分からなくて。怒りってマネージメントすることなの?みたいな。皆、どうなんだろう?腹が立って仕方なくて、今日1日気分が悪いってことある?

いそっち 1日中は無いんじゃないんですかね。心の中でずっとモヤモヤしたりとかはあるけど。

黒岩百香 内包的な感じがあるんですかね。外に出せないような。

ふたむら 昔は成果物に対しても、例えば部下が提出したもののクオリティが足りてないと「こんなんで出せると思う?」って言ってたんだよね。その頃はそれで良かったかもしれないけど、今って時代も人も違うし、メンバーも年齢が離れてたり、状況も要素も全然違うから詰めるようなやり方は絶対にしない。その分、修正のかけ方とか言い方とかは常に考えるけどね。アウトプットのクオリティは引き上げないといけないけど、直したら嫌な気持ちになるだろうし、直すっていう意識じゃなく直してもらうにはどうしたらいいんだろう、みたいな。

いそっち どうしてそういう考えに至れるようになったんですか?

ふたむら もちろんアウトプットは責任として果たさないといけないじゃない。だから昔は「自分が作ったものなんだから自分が納得するところまで引き上げたい」みたいな感覚だったんだけど、今はそうではなくて。どちらかというと作ってくれてる人も依頼してくれた人も満足度が高くて、その上で俺自身も満足度が高い状態って何だろうって考えた時に、必ずしも最上級のものは出来上がらなくてもいいって思ったんだよね。

確かに最上級のものを作れるに越したことはないけど、それを誰かにやらされて作るよりも「今回はこういう出来上がりだったけど」って振り返って反省すれば、それでいいのかなっていう感じ。その人のその時の実力とか自信を持ってやってることに対して100%を出してるのに、全然ダメって言われたら誰だって「じゃあどうすればいいんですか」って思うと思うんだよね。

もちろん経歴が長いと経験量は絶対豊富だから、その観点で「この方が良い」みたいなのはあると思うんだけど、それって水掛け論じゃない。例えば、「師匠に言われたからその通り直したけど。よくわかりません」みたいなことって、それだったらやっても仕方がないって思うから、その辺りのアプローチがすごく難しい。確かに10年経ったら分かるとかも結構あるんだけど……。

俺ばっかり喋ってるね(笑)大丈夫?(笑)

いそっち 大丈夫です(笑)今の話は一緒にいるメンバーによっても変わりますよね。今、一緒にいるのが僕たちじゃなかったら多分違うソリューションになってる可能性もあるじゃないですか。ふたむらさんが過去から積み上げてきた「これやったらいけないな」とか「こうした方がいいな」っていう合理性を持っていても、さっきの感情の話じゃないですけど、理性よりも感情が先行しちゃった時には、多分それを上手くできないこともあると思うんですよ。そのアプローチ方法は、やっぱりメンバーとか一緒に働いている方に依存するんですか?

ふたむら あんまり依存しないんだけど、「向こうがその気なら」っていうのに依存する。基本的に変な人とは最初から仕事はしたくないから、本当にスポットの外注さんだとしてもそういう人ってあまりいないのね。そういう意味で、例えば今あみちゃんにはケイソウシャの社内コンテンツだけじゃなくて、受託案件も手伝ってもらうことが多いんだけど、これが仮にスポットでお願いする関係性だったとしても接し方はあまり変わらないと思う。

いそっち ふたむらさんにとって、あみさんと仕事をしていて助かってるところってどんなところでしょうか。

ーケイソウシャのコピーライター「二村あみ」についてー

ふたむら あみちゃんは理解力がめちゃくちゃ高いので、普通だったら訳分からないような抽象的な話をしても分かってくれるんだよね。アウトプットをみたら「あ、伝わってるんだな」っていうのが分かる。マイクロマネージメントならぬマイクロディレクションをしなくても「こういうことですか」って分かってもらえて、ほとんど直さない。それって理解力と想像力があるからなんだと思う。後は視座が高いと思ってる。

いそっち ライターさんなのに戦略も一緒に考えてくれるから、確かにその意外性はありました。

ふたむら まず頭が良いと思う。いつも言ってるんだけど、俺は頭が良い集団って思われたくて(笑)自分の中で「自分は頭が良い方じゃない」っていうコンプレックスがあるから、頭が良いって思われたいっていう欲求がすごくあるんだよね。「お前はバカだ」なんだってずっと言われ続けてきたから。あみちゃんはアニメとか漫画とか小説を読んだりしてるから、現実を物語に置き換えて考える能力があるんだよね。空想世界の話に理解があるというか。「いまこの人は何を伝えたくてこの表現を使っているんだろう?」を相手の立場になって考えるのが得意で。多分、それが訳分からないことを解釈できるっていう良さに繋がってるんだと思う。

山本康隆 あみちゃんはその自覚ある?自分にそういう能力あるわっていう感じなの?

二村あみ 「そういう能力あるわ」みたいなのはないです(笑)

一同 (笑)

二村あみ でも、意識して「今、想像してるな」みたいなことはあまり無いかもしれません。

ふたむら あ、そうなの?じゃあ、勝手に(想像するための情報が)溜まっていってるんだ。

二村あみ そうですね。前もって頭に情報は入れるかもしれません。小説を書く時とかもそうですけど、インプットを沢山して表現したい欲を溜めてから表現することが多いので。お仕事も同じ感じで色々なところから情報を引っ張ってきて、自分の想像力が溜まって想像(創造)していくみたいな流れが多いですね。

ふたむら チョロQみたいな感じだね。

二村あみ ちょ、ちょろQ…?

ふたむら ビーって後ろに引っ張ると、引っ張った分だけ早く走る車のおもちゃ。

二村あみ あー!!あれか!!確かに(笑)

いそっち イメージを人に想起させる例え話をする時に、最短距離のものを出してくれる印象があります。わかりやすいというか。この前のシン・組織論の収録の時も「会社に勤めていながら自由に働ける環境」というテーマについて話をしていた時に、その環境で働かせてもらっている状態のことを「放牧」って例えたんですよ。超わかりやすいじゃないですか。そういう最短距離でイメージ想起をさせてくれるっていうところが、やっぱり沢山情報を詰め込んでるんだろうなって。

ふたむら それはそうだろうね。きっと。

山本康隆 本の帯とか書けるんじゃない?

二村あみ やったことないですけど、やってみたいです。

山本康隆 絶対書けるよ。

二村あみ 本の帯、楽しそうです。

ふたむら なんか色んなものを見たり読んだりしてる時は、無意識?それとも何か考えてる?

二村あみ 結構没頭してるかもしれません。

ふたむら 俺は、何にしてもめちゃめちゃ考えながら見ちゃうんだよね。ドラマとかだと、なんでここでこういうことを言うんだろうとか。

いそっち 凄い良い視聴者じゃないですか(笑)

ふたむら このシーンってこういう裏側でできてるのかなとか。

黒岩百香 でもそれ、嬉しいですね。

いそっち 作る側は嬉しいですよね。

ふたむら 自分の考察が正解じゃないだろうけど、見た後だと忘れちゃって振り返れないじゃん。だから考えながら見てる。山本さんもそんな感じですよね。

ーケイソウシャの相談役「山本」についてー

山本康隆 昔は何も考えずに見てたけど、最近は考えながら見てるかも。そうなり始めちゃった。

ふたむら 歳のせいかな。

山本康隆 後から振り返る事と半々だけどね。「ここで伏線回収されてるんだな」とか「あのシーンってこの意味があったのか」っていうのが分かる嬉しさもあれば、なんか純粋に見れてないなっていう寂しさもちょっとあって。

二村あみ でも「何に対しても深堀りする」っていう、山本さんの元々の気質も結構ありますよね。

山本康隆 そうだね。深堀りはしやすい方かなとは思うけど。

いそっち 山本さん、問いかけに対する反射がめちゃくちゃ早いですよね。

二村あみ それ分かります。以前もケイソウシャのメンバー会の時に、途中から参加されたのにふたむらさんから聞かれた質問に対してすごい的確に答えてらっしゃったので、咀嚼力すごいって思いました。

山本康隆 でもあんまり自覚のない能力……。

いそっち でも本当に主観力というか客観力がすごく強い。

二村あみ 強いです。あと知識量も凄い。

山本康隆 ……。

黒岩百香 なんか何も言わなくなっちゃった(笑)

一同 あははは!(笑)

ふたむら こういう会でいいの?(笑)

二村あみ 今日はこういう会なんで(笑)ケイソウシャのメンバーの強みを見出すっていう(笑)

いそっち ちょっと前に全社のプロジェクト共有会をやったじゃないですか。あの時に超ありがたかったのが、山本さんは何も発表しない立場だったのに一番前向きに参加してくれたたんですよ(笑)

黒岩百香 親友みたいですね(笑)

ふたむら でも思いやりじゃないですか?誰も質問しなかったら喋ってる人が可哀想みたいなのもありますよね?

山本康隆 理由は二つあって。シンプルにコミュニティーが好きっていうか、ここに集まってるメンバーは皆結構好きだからっていうのがある。もう一つは、これよく飲み屋とかでも思うんだけど、好きなお店が潰れちゃって悲しんでる人っているじゃない。あれって自分が行けばそのお店が続くことに貢献できたかもしれないから、自分が大事にしてるコミュニティーは自分が作らなきゃいけないっていう意識は結構ある。

ふたむら 粋なこと言いますね。

黒岩百香 優しい。

山本康隆 だからさっき話にも出た共有会の時は、興味のあることだったから質問とかコメントはしてた。プラスアルファ、そういう企画にちゃんと参加するっていうことがコミュニティーを運営する上ではすごく必要なことだと思っている。多分その両方かなと。

黒岩百香 そんな風に思ってくださってたんですね。

ふたむら これ前回のシン・組織論の時も同じような話が出たんだよね。

いそっち 「皆がよく集まってた公園が潰れちゃうってなった時に、それを守るために皆が利益度外視で乗り出してくるような組織を目指してる」って話ですよね?そういう価値のあるコミュニティーを会社として実現したいっていうのがふたむらさんの理想なんですよ。

山本康隆 あ、でも(そのふたむらさんの理想に)同感です。

ふたむら 投資するとか仕事が発生するからこのコミュニティーにいるっていうよりは、自分が通ってる公園が無くなっちゃったら困るんで。ちょっとだけでも寄付しようぐらいの感じでいてくれると嬉しいよね。 例えば集まりがあったら一応参加するとかそんな些細なことでもいいんで、このコミュニティーに貢献してるっていう感覚を持って欲しいんだよね。

山本康隆 それが1番ですよね。逆に、好きでもない公園を地域のルール的に皆で守らなきゃいけないとか貢献しなきゃいけないってなるとすごいストレス。

ふたむら そうそうそう。それはめっちゃありますよね。

後半に続く

企画・編集・写真 泡沫コト

7歳の頃から小説を書くことに魅了され、2018年からフリーランスライターとして活動開始。現在はwebライティングをはじめWebサイトや広告などのコピーライティングや、
ゲームやイベント、映像関係などのシナリオ・脚本制作を行なっている。また、小説や詩、エッセイや写真などの表現活動を通して物語やコンセプトの創作にも取り組んでいる。好きなものは珈琲、散歩、温泉、アート、エンタメ全般。これからゲーム配信に挑戦しようとしている。

対談実施場所

Studio HEYA(スタジオ・ヘヤ)

東京・西日暮里にあるキッチン併設のハウススタジオ。
朝も夕も自然光が差し込む2階の南西向きに位置しており、木とアイアンとヴィンテージ家具がバランスよく調和する空間です。
ファッションポートレートや商品撮影、キッチンシーンを取り入れたライフスタイルカット、自然光を活かしたレシピカットなど、さまざまなシーンの撮影に適応できます。

スタジオの詳細が知りたい方はこちらから!(https://heya.lamm.tokyo/

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