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【実録】Xアカウント『ふたむら、曰く!』で呟かれている内容は本当なのか。メンバーによる本人への直接取材 後編|ケイソウシャのコンテンツNO.2

2023.12.30

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前編はこちらから

「ふたむら、曰く!」という名のXアカウントでは「ふたむら康太」が考える令和の新しい組織の在り方やビジネス領域、普段の人間生活に関する考え方が共有されている。
前回に続き、経営のための創造社(以下:ケイソウシャ)の他のメンバーがそのツイートに対してそれぞれどのように反応し、どのような意見を述べていくのか、その様子をお送りする。

対談メンバー

ふたむら康太

1978年生まれ。愛知県出身。2002年 株式会社サイバーエージェントに入社。自社メディア部門に勤務し、構築と運用に携わることで収益化の難しさを知る。退社後に独立。大手から中小企業まで様々なブランディングやマーケティング業務を10年間務め、デザインのみならず営業・経営といった網羅的なスキルを身につけていく。2『経営のための創造社』を設立後は、企業のマーケティングやブランド戦略構築・運用のインハウス化を支援。更には戦略に基づいた施策設計と実行に必要なパートナー選定を担い、いわば企業のCCO代理としてチーム編成や監督までをも行う。

後藤愛海

Webディレクターを軸にフリーランスとして活動中。「温度を感じるクリエイティブづくり」がモットー。以前はキャンプWebメディアや不動産Tech企業にて編集企画やPRを担当。今までの経験を活かしてコラム執筆や美容系商品のブランディングにも携わる。好きなものは、食とお散歩、自然のなかにいる時間。最近やっと海の近くに戻ってきたところ。

いそっち

事業戦略策定、戦略に基づく戦術(マーケティング、コンセプト、コンテンツ)の企画を生業としている。 以前はアドテク業界でトレーダー、HR業界でアナリストを務める。座右の銘は「1%くらいが好きになってくれれば良い」。好きな食べ物TOP3はいちご大福、柿の種チョコ、サーティーワンのポッピングシャワー。Xアカウント「ふたむら、曰く@observefutamura(https://twitter.com/observefutamura)」の運用者。お仕事のご相談はお気軽にDMまで!

ー それでは前回に引き続き、こちらのツイートの内容についてお話しいただければと思います。

後藤 このツイートのポイントは、世の中のキャリア先行というか即戦力重視みたいなものと逆行してますよね。もちろん皆さん面接の際に人格も見ると思うんですけど、一般的に言えば仕事っていう土台で見た時に、その経験がない=何も役に立たない人みたいになっちゃうじゃないですか。だからふたむらさんのその考え方は、キャリアに自信が無い方にとって凄く励みになりますよね。

ふたむら これもモラルとか人間性の部分が、さっきの尊重の話に繋がってくるんだけど。結局、チームで仕事するってなったら相手のことを分かってないと指示が出来なかったりするじゃん。チームで勝とうとしたら、個人の能力をどれだけ上げても気持ちとして連携できてなかったら厳しいと思うんだよね。

だから例えば「この人は他人に気を遣えないな」って思うとするじゃん。でもその理由を紐解いた時に、ご両親の教育が影響してるって分かったら、なんとかなるかもしれないって思う。でもそうじゃなくて、もう自分から利己的に生きると決めてる人ってそれを変えるのって難しいから、それは自分の中で整理してるかも。人間的に思いやりの土台がある人と一緒にいたいなって。

後藤 なるほど。

ふたむら お互い思いやりがあれば、別に見返りを求めなくても「あの人結構こちらのことを考えてくれてるから、私もあの人のこと考えよう」ってなって、自然とお互いにとって有益なことが絶対生まれてくると思う。

いそっち はい、ありがとうございます。じゃあ最後の1ツイートは後藤さんが気になるものをピックアップしてもらっても良いですか。

後藤 あ、じゃあ、こちらで。

相対的な価値じゃなくて絶対的な価値が大切

ふたむら これってさ、意味分かる?

後藤 分かるって言うとおこがましいかもしれないですけど、ツイートの通りだと思うし、そうありたいです。少なくとも自分の身の回りの人たちは資産化目的で人と繋がる思考じゃない人たちだと思ってます。

ふたむら 結局は人脈って一応言われてる、繋がりとかコミュニティにいる人が一人でも有名だったら、自分も持ち上げられる”期待”みたいなのがあるじゃない。それを皆望んでいると思うんだけど。それを狙って、例えば上場企業の社長さんとか堀江さんとかと繋がりたくて紹介してもらって、実際に繋がったとしても多分続かないし、簡単に言うと営業みたいになるので、資産化目的で人を周りに集めても結局は薄っぺらい感じにしかならないんだよね。それって本当に意味がない。

でもここにいるメンバーは、仕事だから金銭の授受はあれど資産化目的で繋がってるわけじゃないじゃん。もしかしたら、結果としてメンバーの誰かが将来有名になる可能性はあるかもしれない。だけどそれを最初から狙って餌を与えると、その打算が伝わりすぎて、後々「あの人、やり方汚いからな」って形勢逆転して付き合えなくなると思うんだよね。

そうじゃなくて、ただ単にこの子と一緒にいたいなとか、その人に関わりたいなと思って付き合ってると、自分がダメになったとしても助けてくれるだろうなと思うので、結局は資産になってるよっていう話なのね。なんか童話になりそうな話だね(笑)

後藤 めちゃくちゃ良い話(笑)これって営業の場合、いかに話を持っていける人を増やすかってあるじゃないですか。後は業種問わず、お客さんになってもらうためには一人ひとり丁寧に接することが大事ってわかってても、目標達成のためや怒られるのを避けるために、質より量を取っちゃう時ってあると思うんです。それが組織の中で解決できたらヘルシーなんですが、皆どうしてできないんでしょうか。

ふたむら 皆、怖いんだと思う。

後藤 削除されちゃうかもってことですか?見返りを求めちゃってできないとか。

ふたむら それもあると思う。最後はやっぱり目的のところに帰結するんだけど、そもそもなんでその会社で数字達成しなきゃいけないのって思わない?長い人生の中で、この達成って何になるんだろうって。

一同 (笑)

ふたむら そのハードルをクリアすることによって​​能力が上がるなら、目標達成を一生懸命やるっていうのは良いことだと思うんだけど。意味はそれでしかないから、怒られたとしても別にいいやってなる。

もし目標達成の手段が人脈だったら、手段として活用してるだけだからそれは間違ってないと思う。それでも資産化はしないかな。全然関係ないところで出会って、たまたま仲良くなって、後からどこどこの社長だったって分かったパターンもあるけど、そこで急にへこへこせずに普通に友達として接していればいざという時に助けてくれると思うんだよね。人としての信用が大前提だから。

ただの人脈作りも悪くないと思うんだけど、それを何のためにやってるのかを把握してないと、時間を無駄にしちゃうでしょ。究極なことを言うと、全員いつか死ぬじゃない。全員いつか死ぬのにきらびやかな生活を送って、その時は楽しいからいいけど、いつかきらびやかでなくなるリスクを考えながらきらびやかにしてないと、いざその時が来た時の落差がすごいから、そっちの方が怖い。

後は目先の貧乏や評価されないことが怖いから、周りの人と比べて自分の方が優れていると思われるために、有名な人や強い力を持ってる人を連れてきたりするんだと思う。でもツイートでも言ってる通り、相対的な価値じゃなくて絶対的な価値が大事。相対的って比べる相手によって目指すものが全く変わってくるじゃない。そうじゃなくて、自分を絶対的な価値として、自分はここが良いところ悪いところって認識してないと、本当に辛いことになると思うよ。

後藤 そうですね。人脈の狭さってその場、その時だけの話ですもんね。

ふたむら 狭くても濃い場合もあるからね。

いそっち だからふたむらさんと接する時って、スキルとかメリットとかじゃなくて人間でぶち当たらないとって言うのは感じますよね(笑)

収録外にて

いそっち この前のコワーキング会の時に「『ふたむら、曰く』のアカウント知ってる人いますか」って聞いたら、皆手上げてくれてちょっと嬉しかったですね。

ふたむら どこで知ったんだろうね。

いそっち どこで知るんですかね。

ー でも時々、いそっちさんがメンバー間でシェアしてくれる時があるんで。

いそっち 皆見てくれてるんですね。

ふたむら こういう話って誰か共感してくれるのかな。全くわからないな。正直。

ー さっきのキャリアの話とかは誰もが通る悩みじゃないですか。自分にはキャリアとかスキルが足りないって。でもそこはキャリアじゃなくてモラルっていう、根本的に違う話が聞けて面白いです。

ふたむら だけど俺が思ってるようなことを思ってる会社ってないから、多分。結局はスキルを磨かないと入れないのかもしれない。そうするとあんまり意味がないのかな。どうだろう。

いそっち モラルってなんか人それぞれだから結構カテゴリーが広いですけど、なんか今困ってそうだなっていう時に「まあ俺が手伝わなくてもなんとかなるだろう」みたいな精神を一旦排して、とりあえず聞いてみるとかもそうですよね。ケアっていう意味でやっているわけじゃなくて、自分だったら嫌かもなっていうのに気がついて聞いてみるっていうのは一銭もかからないですから、それをやれるかどうかみたいな感じなのかなと思いました。

ふたむら 他の人に感情移入ができるかとか、「自分だったらどうなんだろう」って思わない人は、ちょっと一緒に仕事するのは難しいかもしれないね。

ー いや、本当に救われてます。いそっちさんが「ヘイト溜まってません?」って聞いてくださるの、結構嬉しいです。

一同 (笑)

ー 溜まってないですけどね(笑)

いそっち 溜まってたらどうしようって思います(笑)

ふたむら 溜まってたら言ってください(笑)僕に言ってください(笑)

いそっち なんか気になることありませんかって聞いたら、その答えってクレームになっちゃうじゃないですか。ヘイトはその人特有の感情なので。「そんな風に思ってたんだ。じゃあこういう改善できるかもね」みたいな擦り合わせができるんですよね。

ふたむら 全体的にハイコンテクストが好きだよね。日本はハイコンテクストのカルチャーって言われてて。要は言葉で伝えるんだけど、その時に伝えられた言葉以外の情報から何か違うことを読み取って理解しながら会話するのってめっちゃ難しいんだって。

いそっち 「言ってくれてるやつそのまま受け取らないと失礼」みたいな価値観が僕たちよりも若い世代には見受けられて。どこの世代からどういうコミュニケーションを取れば良いのかなって最近難しいです。

ふたむら 歌詞もさ。最近のものって凄いストレートじゃん。

一同 あー(納得)。

後藤 やっぱりテキストだけのコミュニケーションが増えたからじゃないですか。昔って電話か会うか手紙かの手段だったと思うんですけど、今はテキストのコミュニケーションだけで完結しちゃうから、それだけで読み取っちゃう。新卒の子とか、上司から送られてくるスラックが怖いみたいなのも聞いたことあります。

ふたむら でも僕も、同世代以上の人とやり取りする時怖い時あるよ。でも本人は別に怒ってないんだよね。そういう僕も、気をつけるようにします。

一同 (笑)

企画・編集・写真 泡沫コト

7歳の頃から小説を書くことに魅了され、2018年からフリーランスライターとして活動開始。現在はwebライティングをはじめWebサイトや広告などのコピーライティングや、
ゲームやイベント、映像関係などのシナリオ・脚本制作を行なっている。また、小説や詩、エッセイや写真などの表現活動を通して物語やコンセプトの創作にも取り組んでいる。好きなものは珈琲、散歩、温泉、アート、エンタメ全般。これからゲーム配信に挑戦しようとしている。

企画・編集 いそっち

事業戦略策定、戦略に基づく戦術(マーケティング、コンセプト、コンテンツ)の企画を生業としている。 以前はアドテク業界でトレーダー、HR業界でアナリストを務める。座右の銘は「1%くらいが好きになってくれれば良い」。好きな食べ物TOP3はいちご大福、柿の種チョコ、サーティーワンのポッピングシャワー。Xアカウント「ふたむら、曰く@observefutamura(https://twitter.com/observefutamura)」の運用者。お仕事のご相談はお気軽にDMまで!

対談実施場所

Studio HEYA(スタジオ・ヘヤ)

東京・西日暮里にあるキッチン併設のハウススタジオ。
朝も夕も自然光が差し込む2階の南西向きに位置しており、木とアイアンとヴィンテージ家具がバランスよく調和する空間です。
ファッションポートレートや商品撮影、キッチンシーンを取り入れたライフスタイルカット、自然光を活かしたレシピカットなど、さまざまなシーンの撮影に適応できます。

スタジオの詳細が知りたい方はこちらから!(https://heya.lamm.tokyo/

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