プロダクトアウト・マーケティングという矛盾が、いま面白い
- THINKING
DATE . 2025/06/09
自己紹介とこのnoteについて
こんにちは、二村康太です。
ブランドや事業の戦略設計を行いながら、自分自身の感性や経験をもとに、思考を言語化するトレーニングとしてこのnoteを書いています。
今回は、東京・小平でのとある老舗企業との対話から得た気づきを通じて、
「マーケティング」と「プロダクトアウト」という、対極的に見える概念をどう統合していくか、考えてみました。
小平で話した、韓国展開とクリエイティブのこと
今日は、東京・小平にある老舗企業を訪問してきました。
お忙しい中にも関わらず、韓国展開に関する僕の個人的プロジェクトについて意見交換させていただき、大変ありがたい時間となりました。
特に印象に残ったのは、そこから派生して話した「韓国と日本のクリエイティブの違い」についてです。
僕の考える、韓国と日本のクリエイティブの違い
これはあくまで僕個人の視点ですが、韓国のクリエイティブには、超マーケティング的なセンスを感じます。
大多数が「美しい」「ワクワクする」と感じるラインを的確に捉えながら、
それでいて、新しさや挑戦も織り込む
つまり、合わせにいきながら、ちゃんと更新もしている。
しかもそれを超ハイクオリティで実現してしまうのが、韓国のすごいところだと思っています。
一方、日本のクリエイティブは、もっと内向きというか、
「自分の中の何かと真剣に向き合った結果、偶然できてしまったもの」がウケるというイメージ。
それは、神秘的で、世界のどこにもないオリジナリティ。
“狙ってない感じ”が逆にウケてしまう、そんな不思議な力を持っています。
「合わせにいかない」が強みになる時代
今回訪問した企業の商品も、パッケージも戦略もプロモーションも“合わせにいってない”感がありました。
それが逆に、今の時代にフィットしているのでは、という話になりました。
そう考えると、プロダクトアウト的な思考の重要性が再評価されるタイミングに来ているのかもしれません。
マーケティングの鵜呑みは、“凡庸”の始まり?
マーケティングはもちろん大切です。
でも、それを“鵜呑みにする”という行為は、尖りを削ることにもなる。
ペルソナがこう言っているから
検索ボリュームがこうだから
競合がやっているから
…という理由で、似たようなサービス、似たようなプロダクト、似たようなメッセージが並ぶ。
差別化のためにマーケティングしていたはずが、同質化を促進してしまう paradox。
今はそんな時代なのかもしれません。
少数に長く、熱烈に好かれるものを
情報があふれている時代。
「全員にウケる」なんて、幻想にすぎません。
それよりも、少数でも“深く共鳴する人”に好かれることの方が、よほど価値がある。
その共鳴がやがて広がり、スタンダードになるまで待てばいい。
なぜなら、ほとんどの人は「自分の好き」を自分で決めているわけではなく、
“誰かが決めた好き”を相対的に選んでいるから。
だからこそ、
「特定の誰かに、めちゃくちゃ愛されるものを作る」
という方が、長期的には圧倒的に強いのだと思います。
プロダクトアウト・マーケティングという造語
僕はこの考え方を、あえて「プロダクトアウト・マーケティング」と呼びたいと思っています。
“好き”を起点に、自分が納得できるものを作る
でもそれを、届けるための工夫は全力でやる
届けるべき相手は「みんな」じゃなくて、「深く刺さる誰か」
“矛盾しているようで、両立している”というこの言葉の組み合わせが好きです。
いつかの予告:好きなことを、ちゃんと届けるには?
今回は、「マーケティングとプロダクトアウト」の関係性について、
個人の感覚から考えてみました。
いつかはさらに掘り下げて、
「好き」を商品に落とし込むプロセス
届ける相手をどう設定するか?
“ちゃんと売れるプロダクトアウト”の実現方法
について考えてみたいと思います。
よければ、また読みにきてください。
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