「責任の近くでデザインする」──問題解決者としてのデザイナーへ
- THINKING
DATE . 2025/09/24
こんにちは。経営のための創造社・二村康太です。経営と創造のあいだを行き来しながら、企業のブランド構築や自走型チームづくりを支援しているプロデューサー/インディペンデンスデザイナーです。
今日は、あるデザイン協会へ提案したセミナーの要旨をまとめたので、それについて考えたことを書いてみます。
デザイナーは“受け手”にとどまってはいけない
いま多くのデザイナーが、与えられた要件に沿って“かっこよく”仕上げるだけの役割にとどまっているように見えます。けれど本来、デザインとは問題解決のための思考と実装の手段であるはずです。
「Human Centered Design」や「Design Thinking」あるいは「デザイン経営」といった言葉が注目されるようになったのも、そこに本質的な期待があるからです。
それなのに実際の現場では、プロジェクトの構造も目的も知らず、ターゲットの心理にも手に取る導線にも関心を持たないまま、表層的なデザインが量産されていることが多い。
これでは本来の「機能するデザイン」にはたどり着けません。
“プロジェクトの全体像”をつかむ責任感
特に大きな課題は、デザイナー自身が「目的と手段の関係」や「プレゼンテーションの論理構造」を理解していないこと。
仮に良いプレゼンができたとしても、「なぜ売れるか」「なぜ機能するか」の根拠が弱く、ジェネラリストたちの曖昧な意見に飲み込まれてしまう。
これはイノベーションの芽が凡庸な正論に潰される構造そのもの
だからこそ、デザイナーも問題解決者としての力を持ち、場合によってはプロデューサーとしてイニシアティブを取れるようになるべきだと考えています。
「報酬が低い」の前に考えるべきこと
よく「デザイナーは適切に評価されない」といった声も聞きます。
ですが、責任から遠くにいれば、報酬が低いのは当然です。
かっこいいだけのビジュアルを作って、評価されないと嘆くのは、評論家のようなもの。自らの手を汚し、結果に責任を持つことを避けていては、納得できる報酬や役割は得られません。
“プロデューサー視点”で社会をデザインする
そのために僕が提案しているのが、「プロデューサー視点」を取り入れたセミナーです。
これは、以下のような視点をワークショップ形式で身につけるものです。
社長やプロジェクトオーナーの本当の願いを言語化する
そのプロダクトがどのような社会課題を解決するのか
それに必要なステークホルダーは誰か
購入し、使うのはどんな人か?どんな悩みを抱えているのか?
解決の結果として、プロジェクトに何がもたらされるのか?
これらを立体的に捉え、デザイナー自身が“責任の近く”で行動できるようになるための訓練です。
あなたは“どこ”からデザインしていますか?
デザインを「指示されたものを形にする作業」として終わらせていませんか?
プロジェクトの“外”から関わるのではなく、“中”に入り、責任と可能性の近くでデザインする感覚。
そこには、今までとまったく違う景色が広がっています。
このセミナー企画は現在提案中ですが、ご興味ある方、共催したい方はぜひご連絡ください。
また、同じような課題感を持っている方とも、ぜひ意見交換できたら嬉しいです。
コメント・DMお待ちしています。
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