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専門職不在の企業と、育成のサイクルについて― 成果ではなく、文化をつくるという視点

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DATE . 2025/09/30

専門職不在の企業と、育成のサイクルについて― 成果ではなく、文化をつくるという視点



ITベンダーとの商談で見えた、組織の歪み

昨日は、ITベンダーであるクライアントとの商談でした。
以前も書いた通り、この会社ではデザイン会社とコーディング会社が別になっており、それぞれの利害関係が異なるため、プロジェクトの進行に歪みが生じています。

  • デザイン会社:コーディング会社を指揮する責任がない

  • コーディング会社:専門知識が浅く、レスポンスも遅い

従来であれば広告代理店に丸投げすれば、成果はさておき“ゴリ押し”で進めることもできました。
しかし、事業会社が自らプロジェクトをハンドリングしようとすると、こうしたボトルネックが浮き彫りになります。


なぜ、そうなるのか? 専門職不在の構造的問題

こういった問題の本質は、事業会社側に専門的な知識や経験を持つ人材がいないことにあります。
誰が正しいかではなく、正しい判断をする能力が組織内に存在していないのです。

この状況、ふと思ったのですが、プロ野球の育成構造に似ているなと感じました。


プロ野球に学ぶ、育成と文化

たとえばプロ野球で「勝つこと」だけを重視するなら、即戦力である大卒や社会人出身の選手を獲得するのが最適解です。
監督の方針によっては、高校生はドラフトで指名されづらくなるでしょう。

一方で、高校生を獲得し、ファーム(2軍)で数年間育成していけば…

  • 球団の方針を深く理解し

  • 若い時期から実戦経験を積み

  • 数年後に主力として活躍する

といったサイクルが見えてきます。

これは育成の方針を明確にし、その時間軸に組織が耐えられるかという話でもあります。


企業でも“育成サイクル”は設計できる

企業も同じです。
今は専門職がいない、教える人もいない。だけど、大きな会社であれば中長期の育成プランを描くことは十分可能です。

たとえば、以下のようなステップが考えられます:

  1. 外部から“コーチ”となる専門人材を招く

  2. 小さなチームを組成し、少数の若者を採用

  3. 1〜2年で基盤をつくり、

  4. 部署として自走し、イニシアティブを持てるようにする

ここで大切なのは、「育成」とは将来への投資であるという視点です。


ブランディング・広報も“育てる”もの

ブランディング、広報、そしてチームの文化――
これらもすべて「短期の成果」ではなく「未来への投資」として考えるべきです。

しかし、多くの会社ではどうしても…

  • 創業者や社長が、逃れられない責任を背負っているために目先の対処を優先

  • 社員は自分のミッション範囲だけを見てしまう

こういう発想になりがちです。
でも、それも結局は「リーダーが長期的な視点で組織を指揮するかどうか」にかかっています。


文化としての“育成方針”を持つこと

つまり、これは文化の問題です。
短期で成果を出す文化なのか、中長期で土壌を耕す文化なのか。

だからこそ、価値観が近い人たちが集い、育成方針や文化について対話する場が必要なのです。

単なる制度や計画ではなく、
「こういう人を育てたい」
「こういうチームをつくりたい」
「こういう未来を描きたい」

という価値観の共有がなければ、組織はバラバラに動き、結局また“誰も責任を持たない構造”に逆戻りしてしまいます。


文化と育成は、切っても切れない

会社の成長や事業の成功は、短期的な打ち手よりも「どんな文化を育てるか」にかかっている。
育成も、チームづくりも、ブランディングも、広報も――
すべては未来に向けた文化投資なのだと、あらためて実感しています。


あなたの会社に「育成の文化」はありますか?

今、目の前の業務に追われる毎日でも、
3年後、5年後を見据えてチームや文化を育てる視点がなければ、
いつまで経っても「誰も責任を持たない構造」から抜け出せません。

もしあなたが、


  • 自社に広報やブランディングの専門人材がいない

  • 外部に頼るたび、プロジェクトがうまくいかない

  • チームを育てる仕組みがなく、属人的に業務が回っている

そんな状況に心当たりがあるなら、
文化づくりから育成サイクルを設計するお手伝いができるかもしれません。

小さな一歩が、未来を変えます。
まずは気軽にご相談ください。

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